工房より新年のご挨拶もそこそこに、富士通エントリーサーバ TX100S1 への 3T バイト HDD 搭載についてのTIPSです。

数年前に発売されたサーバシリーズです。安価で使いやすいサーバでしたので弊社でも数多く販売をさせていただきました。
今でも新品販売しているサイトもありますね。ファイルサーバとしての性能はまだまだ充分現役です。

今回は、WindowsServer2008R2を搭載したTX100S1 サーバ、CPU E5400 / Memory 4G / HDD 250G×4 を

HDD部分のみ 3T×2 and 2T×2 の合計 5T バイトの RAID-1 に換装する事になりました。

事前に3Tバイト搭載の可否についてリサーチを行いました。
Googleで検索をすると、「内蔵 LSI-RAID を OFF にして使用すれば 3T バイト HDD が使用できた」という BLOG 、

また「SATA ポート 3 だけ 3T が認識しない」という情報など、いろいろ出てきました。

2T-HDD 側は、LSI-RAID ですぐに認識をしました。しかし、3T-HDD 側は、LSI-RAIDのRAID設定画面では

正常な容量で認識が出来ず、また強制的に認識をしても、再起動時に LSI-RAID BIOS の段階でエラーが出るという状況。

しかも、LSI-RAID を OFF にしてもエラーになる状況

予定ではそのまま non-raid で認識させて OS 側の RAID を使用するつもりでしたが、急遽 RAIDカードを入れることにしました。

玄人志向の「SATA3RI2-PCIe」です。安価な割にはRAID1も標準で持っています。【今回は使わず】

Marvell社88SE9130チップ搭載ということで、玄人志向の対応OSでは、Windows7,VISTA,XP と成っていました。

事前にMarvell社のホームページで確認をしておいたので大丈夫と判断。

【注意:記事をお読みになった方の環境での動作を保証するものではございません】

スロットは PCI express×1 です。設置位置の関係で×4スロットに入れましたが正常に使用できています。
ということであっけなくセット完了。サーバを起動すると正常に起動しました。

トライバーを入れる前は「ハードウエアのドライバーが見つからない」というエラーになっていましたが
メーカサイトより事前にダウンロードして置いたドライバーをインストールすると正常に認識しました。

東芝製3テラバイトのHDD、DT01ACA300 です。2テラの方は、DT01ACA200 それぞれ2台ずつが RAID1 として作動しています。
2テラ側は、TX100S1 サーバに内蔵されている SATA インターフェースとセットになっている LSI MEGA RAID によるソフトウエア RAID 設定、3テラ側は、SATA カードでは単体の HDD として認識させておき、OS の RAID1 設定で行いました。

3テラバイトの HDD ですと、MBR では無く、GPT での領域確保を行わないと2テラバイト以上の領域を使うことが出来ません。従って、「ディスクの管理」で GPT を選択する必要があります。最初誤って MBR で領域確保してしまい最初の2テラバイトが確保された残り 800 ギガバイトが「未使用」のまま残ってしまいました。「GPT に変換」というメニューがあるので、それで変換しました。※正確には変換というより、一旦領域解放して再度GPTで確保するようなイメージです。

このドライブからの起動もサポートしようとすると、UEFIをサポートしていないこのサーバでは難しいのですが今回はデータ用のディスクですので問題無く確保でき、共有フォルダとして使用できました。
今回のサーバTX100S1は、電源250Wでしたが、容量的にはMAXまで少し余裕がある状態です。
何かの参考になればと思います。
工房 はっとり

初公開日時: 2015年1月7日 @ 18:45

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