お久しぶりです。工房よりサーバ障害対応の記事です

エンドユーザさんが、誤ってコンセントを抜いてしまってサーバが立ち上がらないという障害です。
納品して間もない WindowsServer2008R2 /富士通の TX100S3 サーバです。

現場で確認をすると、ハードディスクが見つからないというエラーで停止しています。

構成は、250G-SATA-HDD の RAID1【ミラーリング】で、TX100S3には、標準で MEGARAID という

RAID 機能【ソフトウエアですが】が入っていて有効になっていました。

起動時に画面の指示にて「CTRL-M」で設定画面に入ります。

写真をとるヒマが無かったので文字だけで申し分けないのですが、LSI MEGA RAID の設定画面で確認しても
正常作動している様子。Virtual Disk も認識しています。しかし、起動しない、、、

あれこれ確認しても原因がわかりません。思い切って片方の SATA ケーブル抜いて起動してみました。
片方の HDD が作動していないというエラーを出しています。認識も正しくできているようです。

ふと、Virtual Disk を再設定しようと思い立ち、片方外しているから、データも守られると判断して
Virtual Disk を一旦解放、再度Virtual Disk を作成したところ、片肺 HDD のままで Windows の起動ロゴが出始めました。

どうやら、MEGARAID の Virtual Disk 設定が不慮の停電により誤作動してしまったようです。

F8 キー連打でブート選択 MODE に移行してその場でシャットダウン。

抜いていた SATA を元に戻して、再度 Virtual Disk を構成したところ、正常に起動しました。

ここまで40分かかりました。ちょっと冷や汗。

今回のトラブルで、サーバ標準添付の Software RAID 機能が良いのか、OS の RAID が良いのか
悩ましい選択が増えました。ハードウエアRAIDにしてくれれば、この悩みは無いのですが、

予算の厳しい案件では難しい所でしょう。また、RAID1で充分といった簡易ファイルサーバ的に使用される

ユーザさんにハードウエアRAIDの見積提示していも通らないので、、、、、、、、。

初公開日時: 2014年11月24日 @ 15:59
★★後日談、、、、、
UPS の設置をお薦めしていたのですが、依頼の無いまま本日再び電話。やはり停電で、似た症状とのこと。
電話を受けながら、Googleで探して「びったり」の情報だと思ってクリックしたら自分のこの記事だった【笑】

現地訪問も考えましたが、電話にて、再度RAID構築設定のやり直しを遂行。

電話で RAID の解放指示をするというのは初体験、なかなか冷や汗ものでした。
無事に認識して電話を切った後は汗ぐっしょり。 本日閉店!と言いたいくらいの疲労度でした。

停電2度目なので、三度目の正直にならないように強くUPSの設置をおすすめしました。

工房はっとり

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