2013年10月18日午前11時、日本最大の金融ITフェアである金融国際情報技術展に、
ニンコム社全員で押しかけました。
この展示会は、金融機関もしくは出展企業から招待された一般企業しか入場することが
できない。
問合せはしたものの、突然行って入れるとは限らないと知りながら、全員で押しかけた
理由は、前日に放送されたNHKニュースをみたからです。
伊豆大島の災害のニュースのあとに、手話認識システムが紹介されたのです。聴覚障が
いのあるお客さまとのやりとりは今までは筆談でしかできなかったところ、手話を日本
語に変換して窓口とのやりとりがスムースになるとのこと。
ニンコム社では、身体に障がいのある人がITのちからで、できなかったことができるよ
うになるというサポートをしたいと考えています。
そこに飛び込んだニュースに、これは、とにかく行かないと!
ということで行きました。
突然の訪問でしたが、主催の日本金融通信社の社長が対応してくださり、無事に入場す
ることができました。
さて、社長自らみずほ情報総研のブースまで案内していただき、手話認識システムの担
当の方にお話をうかがうことができました。

手話認識システムをデモしています

手話認識システムをデモしています

このシステムは大きくは二つのパートに分けられます。

人の動きを感知する機器であるハード面と
それらを動かすソフト面です。

ソフト面は、千葉大学とみずほ情報総研の共同開発で、大学で研究したものを商用利用
できるようにみずほが開発しているそうです。動きのパターンは100以上あるのですが
、今回出展のプロトタイプでは20ほどの動きしか認識できないとのこと。また手話と日
本語では言語体系が異なるため、単語のられつになるので、きれいな日本語文章になる
わけではない。あくまでも、窓口でのコミュニケーションの補助ツールとしての使い方
限定されるようです。
ハード面はマイクロソフト社のゲームX-BOXで使われているキネクトというモーション
センサーを使用しています。モーションセンサーとは、空間内に存在する対象の位置や
動きを計測する機器です。近年、この機器の性能が向上し低価格化が進んだことで実用
化されようとしています。
実際どの程度まで認識できるのか、聞いてみると、今回のバージョンでは腕の動きのみ
までで、指の動きまでは認識できないとのことでした。しかし、指の動きや顔の表情ま
で認識できるようになってきているそうで、今後の開発が楽しみです。

みずほ情報総研での説明の様子

みずほ情報総研での説明の様子

さて、この何も持たず、何も触れずに、体の動きや声でコンピュータと対話することが
できる、人の動きを日本語に変換する技術は、さまざまな分野への応用が期待されます

みずほブースでは、ほかにも音声認識システムも紹介されていました。

これらの技術は今後も眼が離せないですね。
ニンコム社では何ができるか、まだまだ検討中です!

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